店主イチオシ!絶対に呑んで!”水尾純米大吟醸「壱八」”2024.09.08
店主小山でございます。季節の変わり目、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私共は毎日忙しくさせていただいております。これもひとえに、皆様のお酒に対する「愛情」だと考えております。
この度、このブログにするほど感激をいたしました、私イチオシの商品をご案内いたします。
8月に「水尾」醸造元、飯山の田中屋酒造店の「地酒ツーリズム」(詳しくはこちら)にお邪魔した際のこと。
今回、田中屋酒造店のご子息・専務の田中匠(たくみ)氏にツアーの全日程をガイドいただきました。この場をお借りしまして御礼申し上げます。
蔵見学の後、飯山の素材を生かした高レベルのおつまみと各種お酒とのペアリングを楽しんでいた最中、水尾純米大吟醸「壱八」というお酒と水尾の純大梅酒の梅漬け・クリームチーズを合わせたおつまみ。それらの組み合わせが絶品で何より壱八の旨さに私は仰天しました!
「壱八」という名称はこのお酒に用いる18号酵母が由来。18号酵母を用いたお酒は香りが華やかで、良い意味で主張が強いものも多い中、田中屋さんの壱八は香り・味わい・全体のバランスが綺麗にまとまっており、食中酒としても飲み続けられるものとして完成されていました。私は普段からもっとわかりやすく強烈な印象の18号系の純大はよく飲みますが、壱八は田中屋さんらしい仕上がり。
実は私と壱八、出会いはこれが初めてではありませんでした…。
田中屋さんのお酒といえば赤いラベルの純米吟醸は例外(14号酵母)ですが、他のお酒は全て7号酵母を用いています。いわゆるリンゴ系の香り高いお酒ではなく、バナナ系の穏やかなタイプ。私も田中屋さんといえば、穏やかな香りで食事に寄り添うようなお酒が持ち味だと考えていました。
2年程前に一度、壱八のご案内が来た際、匠君にハッキリ「買わない。」と宣言。後述しますが、このお酒の誕生の意図・背景も聞かずにです。「18号酵母なんて水尾らしくない。」という理由だけでお断りしたことをよく覚えています。匠君はその際、恐らく私を気遣って「ごもっともです。」と答えてくれました…。
今、思えば痛恨の極み。反省です。
壱八はコンテストのためのお酒ではなく、コンテストで賞をとれるくらいの力量・醸造技術は持ち合わせているといった再確認、そして蔵人さん方の醸造技術の研鑽の為というお話を匠君から伺いました。
いやあ参った。令和4BYの火入「壱八」お見事です。
水尾 純米大吟醸 壱八
720ml ¥5,280(抜¥4,800)
改めて匠君に「申し訳ない。」と謝罪。先のペアリングの場で私が頼み込み、この度リベンジで仕入れた逸品となっております。
価格を軽く上回るだけの価値はあります。この機会にぜひご賞味下さい!