開発者の圧倒的熱意をご賞味あれ!2023.06.01
「真澄」「MIYASAKA」醸造元・宮坂醸造の那須杜氏にご来店いただき、先日今シーズン分が蔵出しされたばかりの「真澄 突釃」についてお話を伺いました。
読めない&覚えられないと真澄の社長も公認する(笑)この商品名「突釃(つきこし)」とは、江戸時代に考案されたお酒の搾り方の一つ。
一般的な搾り方は、酒袋にモロミを入れてお酒を絞ります。
一方で「突釃」は、タンクのモロミの中に、酒袋を嵌めた筒を入れ、筒の側面に空いた無数の穴から染み出てくるお酒を採取します。
こうすることで、お酒のダメージの元となる、酸化・加圧を極限まで抑えることができるのです。
今までにないフレッシュさ、エレガントさを兼ね備えた味わいの虜になる方が続出中ですので、まだの方は是非お試しいただきたい!
実はこのお酒には、とんでもない誕生エピソードがあるんです。
「突釃」の搾り方は、製造面で様々なデメリットがあります。
作業の煩雑さやスケジュール調整の難しさもありますが、最大のネックは雑菌の混入です。
お酒を絞る前に発酵タンクに異物を入れるなんて、常識ではありえないことです。
しかも、作業中にタンクに転落した場合、窒息による死亡の危険性まで・・・
しかし「この手法でしか得られない”極上の味わい”を何とかして実現したい!!」
難色を示す杜氏を説得するために、開発担当者が杜氏に内緒で「突釃(つきこし)」にてお酒を採取し、社内の飲み会にこっそり出したそうです。
杜氏も社長も誰もがあまりの美味しさに驚いたところで、秘密を明かしたとのこと。
「本来は会社としてあってはならない事」と本人も認めていますが、お酒好きとして美味しいお酒を造りたいという、開発者の圧倒的熱意をぜひご賞味ください!
◆真澄 突釃(つきこし) 純米吟醸 (諏訪市・宮坂醸造)[要冷蔵]
江戸時代に行われていた特別なろ過の手法を再現。空気に触れさせずゆっくり自然に酒をにじみ出させた、プチプチと弾ける泡感とふくよかな味わい。
720ml 税込 2,750円(税抜 2,500円)
※申し訳ありませんが、1800mlは販売されていません
真澄のYouTubeチャンネルで「突釃」が紹介されています
動画の後半では実際に使われている道具もご覧いただけます
▼You Tube 真澄 突釃 -宮坂家の食卓- Vol.14