
初めまして!
鈴木暁彦(すずき あきひこ)と申します。社長の娘さんと入籍し、11月より清水屋で修業をしております。どうぞよろしくお願い致します。
皆様に少しでも楽しんでいただけたらと思い、これから訪問させていただいた酒蔵さんの訪問記をこのブログにアップしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。
第1回目は「明鏡止水」で有名な大澤酒造さんへ蔵見学に行って参りました。
清水屋佐久平店から車で30分、中山道の宿場町である茂田井宿(もたいしゅく)に大澤酒造はあります。
少し国道から離れたところにあり、田園の中に土蔵や漆喰の白い壁の建物群、入り組んだ路地に集落が形成されていて、自分がまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
大澤酒造さんは1689年創業の酒蔵で、日本最古のお酒が発見されたことでも有名です。敷地内には歌人若山牧水の碑や美術館と民族資料館も併設しています。
また大澤さんは代々茂田井宿の名主でもありました。初代である「市郎右衛門(いちろうえもん)」の名を代々襲名し、酒造りは2代目から。現在社長の大澤真さんで十四代目になります。
戦時中は一時酒造りを中断した時期がありましたが、昭和30年に酒造りを再開しました。
またここだけの話、真さんの息子さんが後を継ぐとおっしゃっているようで十五代目も安泰かもしれません。
杜氏には真さんの弟さんの実さんが就任しており、「真・実」兄弟でお酒を醸(かも)しています。
明鏡止水とは、大澤酒造を代表する銘柄で蓼科山(たてしなやま)の伏流水を仕込み水に使用し、明鏡止水の名の通り自らの心も映し出されるような曇りのない透明感が特徴です。2杯3杯とスイスイ飲むことのできる味わいで、当店でも1、2位を争う大人気のお酒です。
今回の見学で最初に印象に残ったことは真さん以下従業員の方々の勢いのある挨拶と笑顔です。
私の言葉が拙いですが、元気でハツラツとしていて、その雰囲気がお酒にもいい影響を与えているんだと感じました。皆で一丸となって良いお酒を造るという思いが、大澤酒造のモットーである「和醸良酒」(わじょうりょうしゅ)という言葉に現れているなと理解することができました。
「料理に寄り添う」
見学はお酒の工程を洗米から冷蔵庫に貯蔵するまでを見学させていただきました。
毎年お酒を仕込み始める前に必ず大安の日に神主さんを呼び、蔵の中の「松尾様」と呼ばれる神様へ酒造りの安全とお酒の出来が良くなるように神事をするそうです。
普段立ち入ることのできない製麹室(せいきくしつ:麹を作る部屋)も見学させていただきました。麹菌が根を張ったお米は繭のようで手触りがサラサラとしていて食べてみるとやわらかな甘みが口の中に広がりました。
見学の最中、大吟醸クラスの酒母室(しゅぼしつ:アルコール発酵に必要な酵母を育てる部屋)の中を見学した際、大澤酒造さんで使用されている蔵内培養酵母の話になり、杜氏の実さんが言っていたことが印象的でした。
「最近の日本酒の流行はフルーティーで香りの高いもの。他の酒蔵さんは香りがより出るような酵母を使って造っている。だけどうちはあくまでも日本酒は単体ではなく料理と合わせるものと考えている。だから料理を引き立てるようなお酒を仕込む。料理に寄り添い、邪魔しない、流行に左右されないお酒を造っている。」
「1杯目に飲んでもらえなくても2杯目にうちのお酒を飲んだとき、3杯目4杯目も飲んでみたいと思ってもらえるようなお酒を造りたい」と。その言葉で「明鏡止水」の名の通り、透き通ったぶれない思いがある大澤酒造さんだと感じました。
私は今回の蔵見学で、「作り手の思い」を伝える責任がお酒を販売する者にはあると学びました。もちろん大澤酒造さんだけに限ったことではありません。
私たちにしかできないお客様が求めているお酒選びのお手伝いができるよう努めて参ります。
今後とも大澤酒造さんが醸す日本酒にご期待ください。
当店イチオシ商品紹介
兄弟で醸す望月茂田井宿の酒蔵は「和醸良酒」がモットー。
流行には左右されない、料理との相性がいい本当のお酒を追い求め続ける。当店でも1,2位を争う大人気の銘醸。
純米吟醸のしぼりたてのおいしさをそのままに。
パンチのある飲み応えを堪能できます。
蔵元:大澤酒造(長野県・佐久市)
酒米:美山錦 精米歩合:50・55% 酵母:蔵内培養
価格:720ml 1,424円+税、1800ml 2,848円+税
最近の晩酌のお気に入りです。
やはり大澤酒造のお酒は、一年寝かせることで更に完成度が高まると感じる今日この頃。
昨年は一瞬で終わってしまったので、今年はかなりたくさん仕入れたつもりですが、もう終わりが近づいてしまいました。(ご案内が遅くなり申し訳ありません)
元々は蔵元が内輪の飲み会に持ってきた隠し酒。あまりの美味しさに商品化!芳醇で丸く、余韻の心地よい旨酒。冷酒~常温~燗酒なんでもOK。
1800ml:2,500円+税
残りわずかにつき、完売の際はご容赦ください。
2019年2月6日(水)午後6時30より上田駅前の東急REIホテル3階を貸し切りまして
表記イベントを開催しました。
「信州地酒頒布会」をご利用のお客様限定50名としてお声掛けを始めたところ、
予想をはるかに超える75名様以上のご参加によりまして、
酒造期のお忙しい中、県下各地より参集いただいた蔵元様・スタッフを含め、
総勢100名の大イベントとなりました。
この会では、昨年8カ月間お届けした頒布会の中で、最も良かった一品に
投票をしていただき、最高得票を受賞した蔵に特典を授与するという
「頒布会アワード2018」の発表を行いました。
そこで栄えあるグランプリを受賞したのが、、
★岡谷市 株式会社豊島屋(トシマヤ) 「豊香(ホウカ)」
に決定致しました。
豊島屋さんへは、来期、あの「信州醸熱タンクシリーズ」に加わっていただき、
関係酒販店で「豊香」を益々盛り上げていくというものであります。
こちらのリリースにつきましては、改めてご案内させていただきます。
いずれにしましても、お客様の笑顔に包まれた暖かいイベントになりました。
信州地酒頒布会をご利用いただいたお客様、また関係者に心から感謝申し上げ、
ご報告とさせていただきます。
それではまた次回お会いしましょう。
本当にありがとうございました。
※画像は参加者・関係者で行った100人一斉乾杯の瞬間