日本ワイン史上初の快挙達成「ソラリス 甘口白ワイン」2023.06.18
今回は日本初の快挙を成し遂げた小諸市・マンズワインの極甘口白ワインのご紹介です。
「甘口ワイン」といっても侮るなかれ。
ワイン通の皆様はよくご存じかと思いますが、世界では甘口ワインの価値は非常に高く、
長期熟成のものは超高額で取引されることも。
特に、最近までのドイツやオーストリアでは、収穫した果汁の糖度によってワインを格付けしていたのです。
さて、甘口ワインと一言でいっても製法は様々。
貴腐(きふ)ワインは「貴腐菌」が付着したブドウで造る甘口ワイン。
ブドウに貴腐菌が付着すると水分が奪われ、糖度が高くてエキス分が凝縮したワインができます。
貴腐菌の発生は「濃い霧による湿気」で、
貴腐ワインはハンガリーのトカイ・アスーやオーストリア、フランス、ドイツのものが有名ですね。
一方アイスワインは真冬に凍結したブドウを収穫し、凍らなかった糖度の高い果汁を絞って甘口ワインを造ります。
ドイツでブドウ畑が霜に襲われ、もったいないのでそのままワインを造ってみたらものすごくおいしかった、
という偶然からできた産物なんだそう・・・ありがとうドイツの人。
今回ご紹介の2種の「クリオ・エクストラクション」は前述のアイスワインの仲間で、ブドウの凍結を人工的に行ったもの。↓
◆ソラリス 千曲川 信濃リースリング クリオ・エクストラクション 2021 (白・極甘口)(小諸市・マンズワイン)
果汁はなんと通常の3分の1しか取れない貴重なワイン。
2023年3月にフランスの国際コンクール「ヴィナリー国際コンクール2023」において日本ワインから史上初めて【部門最高賞】を獲得した注目の一本。
このコンクールは技術者である醸造家が審査を務めるため受賞の喜びもひとしお。
しかも「信濃リースリング」はマンズワインが交配した品種なのです。日本初を独自の栽培技術と独自の品種で受賞したのはものすごいことなのでは・・・
一杯でも満足感を得られる、はちみつやアプリコットや紅茶を思わせるような濃密な甘みと香り。そして酸味が後口をすっきりさせます。
よーく冷やして食後にデザートとしてゆっくり楽しんでみてください。ドライフルーツやバニラアイスなんかあってもいいかも・・・
コクの強いチーズもよし。
750ml 税込 7,700円(税抜 7,000円)
◆カーヴハタノ Iceソーヴィニヨンブラン 2020(白・甘口)(東御市・カーヴハタノ)
珍しいソーヴィニヨンブランのアイスワイン。爽やかな柑橘、メロン、蜜の香り。
程よい甘味に厚みのあるボディと凛々しい酸。抜栓後数日で香りが開き、長く楽しめます。
375ml 税込 1,980円(税抜 1,800円)