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2019.03.2アキヒコの酒蔵訪問記

初めまして!

鈴木暁彦(すずき あきひこ)と申します。社長の娘さんと入籍し、11月より清水屋で修業をしております。どうぞよろしくお願い致します。

皆様に少しでも楽しんでいただけたらと思い、これから訪問させていただいた酒蔵さんの訪問記をこのブログにアップしていきますので、どうぞよろしくお願い致します。

第1回目は「明鏡止水」で有名な大澤酒造さんへ蔵見学に行って参りました。
清水屋佐久平店から車で30分、中山道の宿場町である茂田井宿(もたいしゅく)に大澤酒造はあります。
少し国道から離れたところにあり、田園の中に土蔵や漆喰の白い壁の建物群、入り組んだ路地に集落が形成されていて、自分がまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。

大澤酒造さんは1689年創業の酒蔵で、日本最古のお酒が発見されたことでも有名です。敷地内には歌人若山牧水の碑や美術館と民族資料館も併設しています。
また大澤さんは代々茂田井宿の名主でもありました。初代である「市郎右衛門(いちろうえもん)」の名を代々襲名し、酒造りは2代目から。現在社長の大澤真さんで十四代目になります。
戦時中は一時酒造りを中断した時期がありましたが、昭和30年に酒造りを再開しました。
またここだけの話、真さんの息子さんが後を継ぐとおっしゃっているようで十五代目も安泰かもしれません。
杜氏には真さんの弟さんの実さんが就任しており、「真・実」兄弟でお酒を醸(かも)しています。

明鏡止水とは、大澤酒造を代表する銘柄で蓼科山(たてしなやま)の伏流水を仕込み水に使用し、明鏡止水の名の通り自らの心も映し出されるような曇りのない透明感が特徴です。2杯3杯とスイスイ飲むことのできる味わいで、当店でも1、2位を争う大人気のお酒です。

今回の見学で最初に印象に残ったことは真さん以下従業員の方々の勢いのある挨拶と笑顔です。
私の言葉が拙いですが、元気でハツラツとしていて、その雰囲気がお酒にもいい影響を与えているんだと感じました。皆で一丸となって良いお酒を造るという思いが、大澤酒造のモットーである「和醸良酒」(わじょうりょうしゅ)という言葉に現れているなと理解することができました。

「料理に寄り添う」
見学はお酒の工程を洗米から冷蔵庫に貯蔵するまでを見学させていただきました。
毎年お酒を仕込み始める前に必ず大安の日に神主さんを呼び、蔵の中の「松尾様」と呼ばれる神様へ酒造りの安全とお酒の出来が良くなるように神事をするそうです。

普段立ち入ることのできない製麹室(せいきくしつ:麹を作る部屋)も見学させていただきました。麹菌が根を張ったお米は繭のようで手触りがサラサラとしていて食べてみるとやわらかな甘みが口の中に広がりました。

見学の最中、大吟醸クラスの酒母室(しゅぼしつ:アルコール発酵に必要な酵母を育てる部屋)の中を見学した際、大澤酒造さんで使用されている蔵内培養酵母の話になり、杜氏の実さんが言っていたことが印象的でした。
「最近の日本酒の流行はフルーティーで香りの高いもの。他の酒蔵さんは香りがより出るような酵母を使って造っている。だけどうちはあくまでも日本酒は単体ではなく料理と合わせるものと考えている。だから料理を引き立てるようなお酒を仕込む。料理に寄り添い、邪魔しない、流行に左右されないお酒を造っている。」
「1杯目に飲んでもらえなくても2杯目にうちのお酒を飲んだとき、3杯目4杯目も飲んでみたいと思ってもらえるようなお酒を造りたい」と。その言葉で「明鏡止水」の名の通り、透き通ったぶれない思いがある大澤酒造さんだと感じました。

私は今回の蔵見学で、「作り手の思い」を伝える責任がお酒を販売する者にはあると学びました。もちろん大澤酒造さんだけに限ったことではありません。
私たちにしかできないお客様が求めているお酒選びのお手伝いができるよう努めて参ります。
今後とも大澤酒造さんが醸す日本酒にご期待ください。

当店イチオシ商品紹介

明鏡止水 純米吟醸かめ口 無ろ過生原酒


兄弟で醸す望月茂田井宿の酒蔵は「和醸良酒」がモットー。
流行には左右されない、料理との相性がいい本当のお酒を追い求め続ける。当店でも1,2位を争う大人気の銘醸。
純米吟醸のしぼりたてのおいしさをそのままに。
パンチのある飲み応えを堪能できます。

蔵元:大澤酒造(長野県・佐久市)
酒米:美山錦 精米歩合:50・55% 酵母:蔵内培養
価格:720ml 1,424円+税、1800ml 2,848円+税