
YOMOYAMA NAGANO参加レポート 2025.9.25(木) メトロポリタンホテル長野
1・目的
(1).酒造りにおいてのこだわりやコンセプト
(2).酒販店に求める事
(3).蔵の将来的なビジョン
(4).自身の推しを探す
上記を理解し販促スキルの向上、お客様の満足度向上に繋げる。
2・全体の印象と所感
(1).県内酒蔵が一堂に集結し、各ブースには個性豊かな蔵元自慢のラインナップが勢揃い。
(2).蔵別ブースの他に、「信州プレミアム牛とのベストマッチ上位酒」、「GI長野」ブースもあり。
(3).二度目の参加にて、会場雰囲気にのまれる事なく自分のペースで回れた。
(4).酒販店、一般の混合の影響もあるのか人気の蔵ブース(山三など)はなかなか空かずに、挨拶のみで試飲できない蔵もあった。
3・印象的な蔵
・玉村本店(下高井郡山ノ内町)
お話を伺った方:田中啓登さん(日本酒担当)※とにかく熱い方
(1).試飲酒
テーマ「磨かない(75%精米)」シリーズ
NEW ENGI 山田錦 米の旨味は強めだがキレは良く綺麗な後味。
NEW ENGI 金紋錦 酸味が特徴的、三種類で一番綺麗に感じた。
NEW ENGI 山恵錦 三種類で一番香り立つ、すっきり辛口。
・蔵のこだわりとコンセプト
(1).米からつくる理由
(2).イメージと原料
・所感
「いい酒」を造るには「いい米」が必要。ビール造りで出る麦芽粕から手づくりで作った有機肥料を必要最低限使い、
自社栽培した米だけで醸すのが”NEW ENGI”シリーズ。
「米よりも技術が大切でしょ」、「マーケティングのため」と揶揄される事も多々あるというが、原料自体が技術にも負けず劣らず重要。
どんないいい技術があっても”原料”がなければ酒は醸せない、どっちが大切じゃなくどっちも大切なプロセスの一環だと言ってるような熱い気持ちを感じた。
また常に造りたい酒のイメージを欠かさないようにしてるという。
味わいに一つの正解はないが、最優先は「最高の食中酒」であり、食事と引き立てあって飲み進められる酒を醸すと言う言葉に強く惹かれた。
金額的にも3,000円を下回るコスパの良さは飲食店にも進めやすい、三種類ともにしっかりと味わいの違いも感じられた。
田中氏は「必要以上に米を磨きたくない」と熱く語る。
タンパクを抑えたよく溶ける米が欲しい。
米の理想系があるからこそ、自社栽培や肥料も最低限しか使わない、土作りから真剣に向き合うなどの”こだわり”が強く持てるのか、、、
何事も過程は大切だが、完成系の良いイメージが先行するからこそ、しっかりした”土台が”できるんだなと感じた。
お話を伺った田中氏は、初対面ながらも本当に真摯に熱く話をしていただいた。
”一度話せば忘れない”タイプの方。
・印象に残ったお酒
(1).中乗りさん 純米大吟醸
(2).つきよしの 蔵限定紫
(3).本金 野良
(4).神渡 冥利
(5).マルト 生酛純米大吟醸SAKU-1
・今後に活用したい事
より一層の知識(醸造プロセス全般、土俵や米、水、地域性など)を多々身につけ、蔵元の想いも含めお酒の提案ができるようスキルアップ。
シーンに合わせたペアリングの向上。
・補足 今回も大変貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
2025.9.25 翠川